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このページで何度か話しをしている彫刻家、篠田守男さんの作品です。およそ15センチ四方の大きさです。彼は 'Tension and Compression ' と言う概念で半世紀以上の間吊る彫刻を作り続けていて、彼の作品は世界中の美術館に収蔵されています。恐らく吊る彫刻を作り続けているのは世界で彼だけでしょう。人間もユニークなら作品も独特で、何処で何処から見ても、あっ篠田さんの作品だ、と分かります。フェルメールで彼の作品を販売用に一点だけ置いてあります。この写真の作品は売れてしまったので近日中にまた別の作品が送られて来る予定です。
今日はこれと言って書きたいことが思い浮かびません。篠田さんと先日ある骨董屋に行き茶室でお茶を頂いたのですが、そのことはとても面白かったのですが今日は気がのらないのでまた別の機会に書きます。今朝近くの古本屋で本を三冊買いました。英語の辞書を二冊と伝記、英語の辞書は全部で三十冊近く持っているかもしれませんが、変わったので使えそうなのがあると買い足します。例えば英英辞典なんかも僕には Oxford よりも Penguin のほうが使いやすいですし、英和辞典も読む本の種類によって使い分けたりもすれば、調べた英単語の訳語がどうもピンと来ないときは色んな辞書にあたるので、良い辞書であればやはり色々と揃っているほうがいいのです。今日買った英和辞典は学研から十年前にでた 'Anchor Cosmica' というやつ。どうも 'Anchor' の上級者版らしいです。どんなに良い辞書でも万能ということはなくて何処かが弱かったり足りなかったりするのでそれを補足する他の辞書が要るのです。それから伝記は武林無想庵についてのもの、明治の色んな本を読んでいると必ずに出て来る人なので随分前からその名は気になっていました。著者は山本夏彦さんです。
僕もたまに仕方なくネットで本を買いますが、やはり本屋で見て買う、偶然の巡り合わせで見つける、のが楽しいですね。ネットで買った本は結局読まない手に取らない本が多いような気がします。場末の古本屋で百円で汚れた古本を買うような行為を詩人の西脇順三郎は「風流」と言いました。僕のとても好きな彼独特の風流の定義ですね。
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明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
新年の挨拶が今ごろで申し訳ありません。

一月は五日まで九州の田舎に帰っておりました。大分県の日田という小さな街です。大分県と福岡県の県境にある内陸の街で、筑後川が街中を流れています(左の写真)。新年は母を連れて車で宇佐神宮にお参りに行き(真ん中の写真)、帰りに偶然見つけた温泉に行きました。余谷(あまりだに)という所にある小さな公営の温泉で、名前も「あまり温泉」。大分県にはこんな感じの地味な公営温泉が沢山あります。入浴料金も大体200円くらいで地元の親切なおばさんが一人座っていて、浴槽の掃除などもとても奇麗に行き届いて、備え付けのシャンプーなんかは大体ないのですが、とてもシンプルに奇麗なのがいいんですよ、こういう温泉は。こんな所で温泉に浸かって地元の老人の方とポツポツと会話する。最高の贅沢です。
今年の年初に僕が思ったことは、今年は言葉ともっと関わっていこう、ということです。もっと書いて読んで喋って。でも単に今までよりも沢山そうすると言う意味ではなく、有効打とでも申しましょうか、去年と同じことをダラダラと喋るのでなく、新しい情報を取り入れながら考えそれを咀嚼しては、それを基にしてもっと書いて話していきたいと思っています。歳をとって来ると人間同じようなことを何度も喋るもの、それを避ける為に読み書きの努力を今までよりもしたいと思っています。他人から見れば久しぶりに会って同じ話しを聞かされるのは辛いものです。フェルメールの塩井さんまた同じことを話してる、詰まんないけど話しが中々途切れないから帰るタイミングが難しくて、、、とならないようにしたいと思っています。
ちなみに今読んでる本の内の一冊は「ショスタコーヴィッチの証言」(中公文庫)、ロシアの作曲家ショスタコーヴィッチの死後にアメリカで出版されたものでスターリン圧政下のロシアで芸術家たちがどのように抹殺されたり生き延びていったかという壮絶な内容の本です。余りの面白さに僕のその本は色とりどりの付箋が丸で本の飾りのように沢山付いています。
では皆さん、今年は去年より面白いことを話したり書いたりするつもりです、ので宜しくお願い致します。
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昨日今日と余りに暇だったので、店の入り口近くにディスカウント・コーナーの棚を設けました。この店に来てからしばらく経っているものを中心に3割から5割引いてあります。当店も21年目に入り今まで仕入れた物が色々と溜まっており、それを少しでも減らそうと言うことです。店の隅っこに隠れている物を綺麗に磨いて値段を下げて、新たな棚に置き直すと常連の方にも意外と新鮮に見えたりするから不思議です。値下げしている物は別に状態が悪いとかではなく、ただ単に仕入れてしばらく経っているだけのこと。ご常連の方も初めての方も今度来店の時は覗いてみて下さい。まだまだ追加していきますので、もっと増えますよ。お楽しみに。
これから少しずつ店のディスプレーを変えていきたいと思います。今更何を言うんだと皆さんに笑われるでしょうが、当店は商品が見難い!と今日改めて思いました。酷いじゃない、これじゃダメだ、と思ったわけです。まあ気付くのが二十年遅いですね。
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年末年始は31日から5日までの6日間お休みします。すみません。年始は6日からやります。
右の写真は僕の大好きな金沢、柿の木畠にあるバー・マルティニで寛ぐ彫刻家、篠田守男氏。篠田さんにこの写真をホームページに掲載していいか訊くと、僕はねプライベートというものが無いんだよ、僕は裸なんだ、というお答え。左の写真は竪町を歩く篠田守男。パンツが中々オシャレだったので、何処のブランドのものか訊くと、古着屋で100円で買ったのをハサミで切って更にミシン掛けを自分でしたらしく、意識したのか知らないが裾が心持ち外に捲れてて中々にカッコイイ。こんな格好が様になる90近い老人(?)は中々居ません、と言うより殆ど皆無でしょう。右手に持つのは一緒に行った中華で頂いた杏仁豆腐。真ん中の写真は横浜美術館。駒井哲郎展に行きました。この美術館は実は初めてでしたが建物も重厚感があり良く、展示の観やすい良い美術館でした。駒井哲郎展、最高に良かったです。ルドンの版画も良かったですね。クレーの版画もありましたが、僕、何時からかしらもう大分前からクレーがダメなんです。嫌いと言うよりは僕の眼が受け付けないんですよ。彼(クレー)が抱え込んでいたであろう歪で何処となく邪悪なものが透けて見えるような気がしてダメなんです。フロイトの心理学が苦手(読んだこと無いし死ぬまで読まない)なのにちょっと近いかな。彼の絵は余りにも人間の臭いがしてダメなんです。そう感じる僕が捻くれているのかな。
クレーの絵は僕にとってはポエジー全然無いですね。
この間ふと思ったんですが、ポエジーって反・流行ですよね。流行っているものにはポエジーはゼロなんです。だから詩人は流行ったらもうそれは何処かおかしいんです。誰も持って無いような汚ないバッグが好きで一人愛しむように持ってるのはポエジーがありますが、どんな素敵なバッグでもみんなが持ってるから持つのはポエジーゼロです。そういうことで言うと篠田守男氏の100円ミシン掛けパンツはポエジーが凄い、となりますね。
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12/7(金)〜12/10(日) 『アンティーク&ブロカント 目白』に出店の為お休みします。アンティーク・フェアーは8日(12:00〜19:00)、9日(10:00〜17:00)の二日間です。会場は豊島区目白の gallery FUURO です。私は今回は二階の奥に居ます。お時間ございましたらどうぞお越し下さい。今回はリング、ブローチなどのアクセサリーも持って行きます。他にはグラス、シルバー、陶磁器、小箱、古代のオブジェ、道具など少しずつ色々持って行きます。
写真は左が朝五時過ぎのロンドン、ノッティングヒルの地下鉄の駅へと降りて行く地下通路。右はもう直ぐ88歳になられる彫刻家、篠田守男。先日篠田さんと二人でバーに飲みに行った時に撮った写真。ここのバーのカウンターには篠田さんの友人、版画家、池田満寿夫のサイン入りジャケットと篠田さんご自身のサイン入りジャケットが仲良く二つ並んでいます。僕が数年前に篠田さんを初めてこのバーにお連れしたときに、池田満寿夫のサイン入りジャケットがカウンターの奥にあったので、僕が、池田満寿夫の友達の篠田さんのも横に並ぶといいんじゃない、と彼に言い、バーのマスターが何気に選んで手に取ったマイルス・デービスのジャケットを彼に手渡す。すると篠田さんがジャケットに写る部屋の写真を見るなり、あれっ、これ僕の部屋だよ、と驚いて言ったのです。40年以上前にアルバムの雰囲気に合う部屋の写真を撮ろうと言うことになり、撮影に写真家が選んだのが篠田さんが当時住んでいた部屋だったらしいのです。何たる偶然。
篠田さんのような高齢者が増えればこの国の未来も明るい方向に向かうのではないかと思うことしばしばです。彼が77歳のとき長時間に渡る食道癌の手術を受け、その次の日に全身に絡まる管をものともせずいきなりベッドを下りて立ち上がり、ヒンズースクワットを始めた話しは今や伝説化しています。