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フェルメールでも扱っている木口木版画の作家、柴田優子さんが2月20日(火)〜3月4日(日)の間、渋谷区恵比寿のギャラリー・まぁる(Malle)で個展をされます。今回は室生犀星の「叙情小曲集」がテーマらしいです(右の写真)。左と真ん中の写真は当店で販売している少し前の作品です。お時間ある方は是非いらして下さい。とても良い作家です、と言うと月並みな言い方ですが、ポエジーと知性を備えたとても良い表現者だと思います。まだ若いのでこれからが楽しみです。
パソコンを使う日を週二、三回に減らそうと思っています。緊急のメール以外は決められた日にまとめて返信して、検索もそれ以外の日にはしない、と決めました。理由は単純でパソコン等に触ると眼というか神経が疲れて、結果好きな本が読めなくなるからです。自分の部屋だけでも読めずにいる本が沢山あり、そんなことにもお構いなしに本を買い続けているので、未読の本は増えるばかり。検索と言うものも何処か中毒性があるようで、昨日行ったレストランが美味しくってぇ、、検索、この作家知ってるぅ、はい検索、安くていいスピーカー探してるんだよね、、そしてまた検索、、と何でもかんでも次々と検索のネタになるわけで、これもまあ検索中毒ですね。いったん家に帰るとネット環境は何もないので読書のときの調べ物は重たい広辞林で調べるしかなく、それに載っていなければお手上げ、と言う状態。まあそれもいいかなと、、。
先日店のドアの前のアスファルトに小さなヤモリが死んだように横たわっていました。落雪と共に何処からか落ちて来たのか、そっと触ると微かにしっぽを動かすので死んでないようで、そのままだと誰かに踏まれるのでそっと店の側の花壇の中に移しました。それからそのヤモリのことが時々気になるのでしゃがんで花壇を覗き込み、あっ、まだそのままでいるなぁ、とヤモリが動いていないのを確認するのが最近の密かな愉しみです。今日も後でヤモリを覗いてみようと思います。
では皆さんお元気で。雪の融け始めた金沢より、、。
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2月2日(金)〜5日(月)の4日間お休みします。前回このページで書きました、目白のアンティーク・フェアーに出店するためです。会場が小さいのでそんなにたくさんの物は持って行けませんが、どちらかと言うとマニアックで変わった物を持って行こうかと思っております。グラスも幾つかは珍しい物を持って行けると思います。それと古代物も少しだけ、、。後はシルバーのカトラリー、陶磁器の変わった物、嗅ぎ煙草入れ、など、、。久しぶりのフェアーですが、気負わず、いつも通りの気持ちでやらせて頂こうと思っています。
写真にあるように、まあ雪がよく降りました。金沢で60センチを超えたらしいです。私も久しぶりに車が雪道にはまってしまい全く動けなくなり大変でした。夜十時の暗い裏道で一人スコップで雪を掻いて途方に暮れているところを30才くらいの青年が通りがかり、家からスコップを持って来てくれて手伝ってくれました。彼の献身的な働きと的確なアドバイスで深く雪にのめり込んだ愛車を救うことが出来ました。本当に有り難かったです。彼が最初に私の車の側を通りがかった時、私はタイヤの周りにある重くて硬い雪をスコップで刺すようにして突き崩しながら一人凍えるように格闘していたのですが(と、書きましたが実際に雪を掻いているときは凍えるどころか必死なので汗をとてもかきます)、彼は私に、ハマったのですか、と小声で訊くと何か言い残して歩き去って行き、数分もしないうちに手に大きなスコップを持って現れてくれました。私が嬉しさのあまり、90度くらいの丁寧なお辞儀をしてお礼を言うと、彼は一言、これは見過ごせませんよ、と小声で言いました。その時既に40分以上の雪との格闘が続いていたので、なんとも嬉しかったことか。
無事に自分の車を駐車場に入れて自宅に帰ろうとしていたときに、知り合いの女性とすれ違い、軽く挨拶を交わした後にその女性が戻って来て、彼女の友人の車が雪で動けなくなっているので助けてくれないか、と言うのです。自分の車のことが終わったばかりでかなり疲れていましたが、今度は自分が助ける番かなとも思い、スコップ片手に現場に向かいました。雪で埋まった細い道に大きめのバンが沈むように動けなくなっていました。四人ぐらいで救出作業をしているときに、30才くらいのアフロヘアーのような髪型の青年と茶髪の女の子がそこを通りがかり、その状況を見かねて手伝ってくれました。そうですね、一時間以上その彼は雪を掻いたり、若干パニック状態の運転手の男にハンドルの切りかた等の指図をそれは丁寧にこなし、車と壁の間の人がやっと入れるか入れないかくらいの狭いところに上手く体を入れてスコップで雪を取り除いたり、嫌がったりイライラするでもなく献身的に働いてくれ、最後にはタイヤの下に敷いていた布切れやダンボールが雪に汚れて埋もれていたのを誰よりも早く進んで片付けてしまい、彼に比べて役立たずの私は彼の美しい働き振りに感動に近い感心をするしかなかったのです。その間、一緒に居た彼女は嫌がるでもなく優しい笑顔で状況を見守っていました。一見、失礼ながら軽い感じのカップルだったのですが、人は見掛けによらないとはまさにこのお二人のこと。本当に彼の働き振りには驚きました。
そして翌朝、自宅から裏道を歩いて店に向かっていると降り積もった雪の中、70歳くらいのご夫婦が車の中で動けなくなり、立ち往生しながらもやたらとアクセルを吹かし前進突破を試みていました。ああまたか、、と思いながらも見過ごす訳にもいかず、しばし手伝ったのですが、私が車のボンネットのところに両手を当てて前から車を押しているときに何とその男性は今までバックに入れていたギアーを突然ドライブギアーに入れてアクセルを踏んだのです。一瞬の出来事で咄嗟に何とか避けきれましたが、そうでなければ私は車に突き飛ばされていました。このおじさんのいきなりの「逆走」に私が怒ると、何とも他人事のように、あぁごめんごめん、と言うばかり。全く呆れました。申し訳ないけど、次からは雪に嵌った老人の車は押さないことにします、多分。
そんなこんなで何とも疲れたのですが、人を見かけで判断してはいけない、人は長生きしているからといってその分余計に学んでいるとは限らない、そんな当たり前のことを再認識した雪の日でした。
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来年の2月3日(土)〜4日(日)東京の目白で新しく始まるアンティーク・フェアー(アンティーク&ブロカント目白)に出ることになりました。アンティークのフェアーに出るのは15年以上振りかしら、、久しぶりです。個性的なアンティーク店が集まる小さなフェアーに声を掛けて頂き、参加させてもらうことにしました。もうフェアーに出ることはないかな、と思っていたので自分でも意外です。イギリス18、19世紀の物を中心にして出来るだけ面白い物を持って行こうと思っています。お時間ありましたら是非お越し下さい。
土曜日の朝はNHK FMのピーター・バラカンさんの音楽番組を聞くのが楽しみです。彼のリスナーに媚びないキリッとした話しと守備範囲の広い選曲が大好きです。今日も昨夜は二時半頃に寝たのに7時には目が覚め、今書いている『ガロア』と言う名の物語を少し書いてから、ラジオをつけて彼のトークに耳を傾けとても気分のいい朝でした。『ガロア』は原稿用紙で100枚程書いているのに話しが中々先に進まず、きっとさして面白くないものになるだろうからさっさと終えたいのに、登場人物の独白は長々と続き、足踏みしております。今日も登場人物の男性が (彼はアメリカで日本食のレストランを経営していたのだが妻とその愛人に裏切られ全てを失い、傷心帰国する) バーで主人公の宇能に、人を好きになるときのその「好き」という言葉が如何に実体のない、その実誰にもよく意味が分かっていない不思議な言葉なのか、と言うことをタラタラと書いていたら、それだけで二千字を超えてしまい中々前進しないのです。真面目に書いているのですがきっと面白くないと思います。では何故面白くないものを頑張って書いているのか、、分かりませんね実のところ自分にも。まあ強いて言えば書いているほうが自分の精神状態が良好なので、、それに尽きますね。
それと最近書きながら椅子の上でついつい寝てしまい、首を前に折るようにして眠るので何時も肩が凝っていて酷いです。万年筆握ったまま眠ってしまい、その後ふと起きるとこれが結構いい感じに書けるのです。でも書いている時間より寝てる時間のほうが長いのが問題ですね。ぼくは自分の書いてる物語に関してはその机を離れたら一切何も考えないことにしています。物語は考えて書くものではなく、自分と「誰」かの共作だと思っています。それは理屈ではなく自分の直感です。
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12/13(水)〜12/30(土)の間、岐阜市のステンポルト(STENPORT)さんでフェルメールのアンティークを展示販売させて頂きます。今回は「ハイクオリティで可愛い物」がテーマです。可愛いけれど高品質な小さい物を中心にして、それにちょっと変わった物を取り混ぜて展示させて頂きます。アクセサリー、陶磁器、シルバーのカトラリー、グラス、箱などを中心にちょっと変わった美しい物を選んで並べます。12/13(水)〜15日(金)の三日間はステンポルトさんに居ますので、フェルメールはお休みさせて頂きます。申し訳ありません。フェルメールの展示販売の詳細はSTENPORTさんのホームページでご確認下さい。
月末に帰国して時差ボケが取れる間もなく、先週は用事で東京に行き合間を縫って泉屋博古館に明末清初の水墨画を観てきました。とても素晴らしかったのですが、その中でも石濤の作品が群を抜いていて、彼の大作の前に立ったその瞬間に上半身が鳥肌立ち動けなくなりました。久し振りですね、絵画を観て動けなくなる程の強い感動に襲われたのは。フェルメールの作品でアムステルダムの国立美術館にあるミルクメイドを描いた代表作を最初に眼にした時を、あれは25年も前のことですが、思い出しました。その位の時間を軽く飛び超えてしまうような強い感動でしたね。石濤は1642年生まれで、フェルメールの10年後、ほぼ同時代を生きていますこの二人の天才は。この石濤の水墨画の大作とフェルメールのデルフトの眺望(デン・ハーグにあるあの有名なやつですね)を同時にもし観ることが出来たらどんな感興を覚えるだろうか、と石濤を観ながらふと思ったりしました。
それにしても泉屋博古館の展覧会は通好みのするようなとても渋いもので、国宝、国宝、と軽薄に人を煽る昨今の(国立)美術館の薄っぺらな企画に辟易していた自分にはとても嬉しい内容でした。
企画された美術館の方、そしてイギリスに居る私にわざわざメールで教えてくれたSさん、本当に有難うございました。とても感謝しております。
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先日、アンティークの仕入れにあるフェアーに行くと、時々変わったものを仕入れさせてもらう、最近仲のいいディーラーがいました。60代の女性で品の良い変わったものを扱っています。彼女のテーブルに近寄っていくと、僕の顔を見るなり、マセオ〜(僕の名前ですね、ますお、とは言い難いので、このような呼び方になりますね大体)と言いながら彼女はポケットからペンとメモ用紙を取り出して、速書きで何かを書くとそれを僕に手渡してくれました。それが左の写真、割と似ていて面白いじゃないですか。僕は彼女に断わってそれを貰ってきました。何故に突然彼女が僕の似顔絵を描いたのかは不明です。僕の顔を知っている方はお分かりでしょうが、似ていませんか僕に、、。僕の隣にいた人に彼女は、将来ピカソの絵のように価値が出るかもしれないとかブツブツ言ってましたね。
真ん中の写真はロンドンのサウスケンジントンにあるロイヤルアルバートホールです。アイルランドのシンガー、イメルダ・メイのコンサートがここでありまして、最後のほうでストーンズのロニーウッドがゲストで出て来て、ピョンピョンと跳ねながらなんか弾いてましたね。彼女はジェフ・ベックと一緒にアルバムを出しているので、ちょっと期待してましたが、ジェフ・ベックではなくロニーウッドだったのです。しかし、久しぶりに行きましたが綺麗なホールですね。
右の写真はロンドンの北にある ELTON と言う村です。そこにある古い教会ですね。友人の家に絵を仕入れに行って、その後一緒にパブランチに行き、そのあと何となく散歩に行ったのです。古い古い五百年くらいは経っていそうな木のドアをゆっくりと押すと、施錠されておらず開いたので、写真を撮った次第です。友人は飼い犬の可愛いテリアが用を足すと、それを持参したビニール袋で始末していました。イギリスでは犬の糞を始末せずに置いていき、それが見つかってしまうと1000ポンドの罰金だそうです。
明日は仕入れに行きますがそろそろ帰りの後始末に入らなければなりません。いい仕入れだったどうかは分かりませんが、何となく次回の仕入れが見えてくるような、次に繋がるヒントを貰えたような気がしています。何を仕入れたかももちろん重要ですが、次に繋がる道を見つけることが重要なのです。
ではお元気で。フェルメールは12月の1日午後過ぎから開きます。