Img_07abeb0c560c82915aeaa9e2de8f3a87
Img_3e1f1ed8558acb02559c367c16a0bb44
Img_6bec1c7a5536abb12ee5e5dde4d28095
イギリスに着いて速六日経ちました。今回の滞在先はノッティングヒル(Notting Hill)、あの有名な映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台になった通りの近くです。小さな部屋を間借りしてます、初めてなのに何処かしら自分の部屋のように感じてしまっていてとても居心地よく何故かたくさん寝てますね。ノッティングヒルはロンドンで僕の一番好きな場所かもしれません。東京に例えると中央線沿いの(ノッティングヒルもセントラルラインにあります)高円寺、阿佐ヶ谷辺りに近い感じです。ちょっと左寄りのカウンターカルチャーの空気がここは何処となく漂っています、でも最近この辺りのお店も段々とPosh(ポッシュ)になって来て、気取っていて気軽に入り難いところが増えていますね。余りオシャレになりすぎると却ってダサいというか知性を失いつまらない街になって来ますから(今の金沢がまさにそんな感じです)。
真ん中の写真はそのまさにオシャレなブティックの写真、この辺りではチャリティーショップ(慈善団体が寄付された物を売る店)もオシャレで高級を装っています。
左の写真はOxford Circusを少し下がったとこにあるCaffe Nero(イタリア系のコーヒーチェーン)の地下。カフェモカを飲み何となく書きものをしたところで写真をパチリ。僕のロンドンでの至福の時間です。右は朝六時前のNotting HillのTube(地下鉄)のプラットホーム、早朝の誰もいないホームの写真を撮るのが好きなのです。古い駅舎には何処かしら人格があるように感じられます。
アンティークの仕入れもしています。前にも書いたように大きなアンティーク市に行くと、高そうなブランド服を着た若い中国人の子が(大体20代前半)、iPad片手に次から次へとテーブルの上にある物を手に取り写真に撮ると、その画像を恐らく中国に居る顧客(?)に送信して先方と話しながら、結構高い物を買い占めています。彼ら、この若い子はまあ唯の代理人みたいなものでアンティークなんかに興味ないんですよきっと。彼らの顔にそう書いてあります。ぼくもこの世界長いですから顔見れば大体分かります。でも、イギリス人にとっては「上客」ですから、彼らイギリス人も自分の国の古い物がそんなふうに扱われるのは内心嫌かもしれないけれど、そうつれない態度は取らないんです。嫌な顔せず普通に売ってます。だって今のイギリスでそんなにポンポンと買ってくれるのは中国人以外居ませんから。でも、(僕にとって)唯一の救いはですね、彼らは物なんて見てませんから分かりやすい高級品ばかり買うんです。だから目の前にあっても面白い物を結構見落としている、と言うか彼らはそもそも物に興味が無い。僕が探しているような物にかれらが手を出すことはまずないのです。まあ十五年、二十年後は分かりませんよ。
イギリスのアンティークの世界では今最近は、ここ数年ですかね、18世紀の渋物は全然人気ないです。イギリス人にもそんな酔狂な人は今は殆ど居ませんし日本人のプロのディーラーにも少ないですし、誰も渋い物なんか評価しないのです。これもネットの影響かもしれません。残念ですね。
これだけ多くの人がこの世界に居てみんな似たような物ばかりを求めてウロウロしたりクリッククリックしてるんですね。ちょっと気持ちの悪い不思議な風景です。