Img_fdec02d0bca7d6b15863dd363260201e
昨日は、夕方から街に出掛けて、ピカデリーの本屋、Waterstones に行きました。何時も行くお気に入りの本屋さんですが、今回は未だ行ってなかったんです。夜の十時まで開いているのですが、八時頃に行き、これもまたお気に入りの、写真の本を置いてあるコーナーで二時間程過ごしました。ここの本屋の空間はシックで、本屋と言うより、ギャラリーに居るかのような落ち着いた感じなのです、平日のこの時間帯は人が殆ど居なくて、一人床に座り込み、思索するかのように落ち着いて写真集をゆっくり手に取り見ていく時間が持て、多分今回の滞在で一番楽しい時間が持てました。無音の広い空間で自分一人だけがカーペット敷きの床に座り込み本と対話する、とても贅沢です。選んだ写真集の一つは、サラ・ムーン(Sarah Moon) と言う名の女性の写真家で、初めて知りました。ここの写真の書架には今迄にも色んな写真家を教えて貰った、今回もこうして又新しい写真家を教えて貰う、自分の中でここに居た時間は堆積して層を成しているかのようでもあるんです。自分の写真を見る眼は間違いなくこの書架が育ててくれたのです。ここと、ヴィクトリア&アルバート美術館のフォトグラフィー・ルーム、この二つの空間に写真の深さ、奥深さを教えて貰っていると思います。
十時になる頃、ガードマンにメインドアを開けて貰い外に出ると、ドアの直ぐ外の両側に、ここに来るときに見かけたホームレスのカップル(未だ二十代くらい)がスーツケースや段ボールごと移動して、人の邪魔にならないように座ってました。後数分すればそのメインドアは恐らくロックされるので、そこに段ボール広げて二人で眠るのでしょう。ガードマンとホームレス二人の間には丸で合意でもあるかのように、ドアを挟んで両者当たり前の風で居たのがとてもとても印象的と言うか、まあその瞬間様々なことが頭をよぎります、複雑な気持ちですが、未だ色褪せないで残っているロンドンの奥深さをこの光景に感じたのも事実です。