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真鍮のパイプ・タンパーです。ロンドンのJermyn streetに少し前まであった有名なパイプショップ、Astleysの刻印が裏に入っています。恐らく20世紀初頭くらいのものと思います。シェークスピアの顔らしいですが、似てますかね?(高さ6,3センチ)
Astleysといえば今から15年以上前に一度パイプを買いに行ったことがあります。美しいキャビネットに高級なパイプが見渡す限り並べられていて、僕は余り高いのは買えなかったのですが、こちらの予算とパイプ歴をさり気なく察してくれてか、僕でも買えそうな値段のものを丁寧に勧められて買い求めたのを今でも忘れません。背広にネクタイの年配の男性が、僕の緊張をほぐすように優しくいくつかのパイプをキャビネットから出してくれました。今でもそのときの木製のキャビネットとパイプが並んでいた雰囲気は朧げなイメージながら美しい絵のように記憶しています。あの頃の僕はまだロンドンお上りさんでしたし、ロンドンの街に対する憧れがずいぶんありました。まだ、地下鉄でも知らない人同士が目が合っても、軽くスマイルを交わすようなこともある一昔前の頃です。
そのときのパイプはもう手元にはありませんが、そのときの思い出だけが残っています。ものが消えても思い出は残ります。余り言い過ぎると安っぽくなりますが、ものが人から人へと移るだけでは、つまらないし不健全ですよね。