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久しぶりにパイプのページを更新します。BBB(スリー・ビー)のアンティークパイプ、銀卷きで、バーミングハム、1903年の刻印が押されています。パイプの長さは約15センチ、ボールの大きさも至って標準。何よりも珍しいのは、百年以上前のパイプなのに未使用であることです。110年前の未使用のパイプが見つかるのは最近では珍しいです。しかも、BBBです。一見するとさして良いブライアー(木)には見えないですが、昔のBBBはとても美味しいです。BBBはダンヒルよりも歴史のあるメーカー、この時代のBBBは何気なく見えても、本当に美味しいのです。パイプを吸わない人に、「美味しい」と言っても、ピンと来ないかもしれませんね。美味しいパイプとは、同じタバコを詰めて吸っても、口元に入って来るときの煙が柔らかく、吸う人にテクニックがあれば本当に穏やかにゆっくりとタバコを燃やし続けることが出来るということです。でも、いいパイプになればなるほど、パイプのほうが人を選びますし、下手が吸うとパイプが壊れていきます。パイプのレベルとスモーカーのレベルが見合っていないと、パイプは「本当の姿」を現しません。パイプ・スモーキングは本当に深い世界なのです。パイプの楽しさは十年単位でパイプ・スモーキングのテクニックとパイプのクオリティーをゆっくりと上げていくことにもあります。でも、もうここで終わり、というのがないんです。いつまでも「深化」は続きます。まさに、極め続けて極まるとこ無し、の世界なのです。ご興味ある方はお教え致します。始めるのに年齢、性別関係ありません。どれだけ好きになれるかだけです。ブレッソンが撮ったJ.P.サルトルがパイプを吸っている写真があります。まさに達人の域です。パイプが彼の体の一部となり、同化しているのが写真に良く現れています。パイプを吸う人のその構えで大体の実力が分かると言うものです。「構え」に出るんです。まあ簡単にいうと、パイプを持ったときに、どれだけ体から力や気取りみたいなものが抜けているか、ということです。パイプを吸うのが上手くなるに連れて、パイプ自体をある意味意識しなくなるのです。中島敦の小説の中に「名人」というのがありますね、その中で弓の達人が道を極めて、弓を見て人に「これは何だ」と訊ねる下りがあったと思います。そこまでではないにしても、同じ方向性の話なんです。
パイプを語ると止まりません。
もう止めます。
僕は本当に好きなんですパイプが。