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真鍮のパイプ・タンパーです。ロンドンのJermyn streetに少し前まであった有名なパイプショップ、Astleysの刻印が裏に入っています。恐らく20世紀初頭くらいのものと思います。シェークスピアの顔らしいですが、似てますかね?(高さ6,3センチ)
Astleysといえば今から15年以上前に一度パイプを買いに行ったことがあります。美しいキャビネットに高級なパイプが見渡す限り並べられていて、僕は余り高いのは買えなかったのですが、こちらの予算とパイプ歴をさり気なく察してくれてか、僕でも買えそうな値段のものを丁寧に勧められて買い求めたのを今でも忘れません。背広にネクタイの年配の男性が、僕の緊張をほぐすように優しくいくつかのパイプをキャビネットから出してくれました。今でもそのときの木製のキャビネットとパイプが並んでいた雰囲気は朧げなイメージながら美しい絵のように記憶しています。あの頃の僕はまだロンドンお上りさんでしたし、ロンドンの街に対する憧れがずいぶんありました。まだ、地下鉄でも知らない人同士が目が合っても、軽くスマイルを交わすようなこともある一昔前の頃です。
そのときのパイプはもう手元にはありませんが、そのときの思い出だけが残っています。ものが消えても思い出は残ります。余り言い過ぎると安っぽくなりますが、ものが人から人へと移るだけでは、つまらないし不健全ですよね。
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このページで紹介しているゼニスのセラミック・パイプの写真です。このパイプは自分で使っているものですが、少し前にアスファルトの上に落として亀裂が入ったので、骨董屋さんに頼んで、金継ぎをしてもらいました。この形のものがもう製造中止で手に入らないので仕方なく。
出来上がって来たのが、写真にあるとおりなのですが、渋いでしょ。(自慢してますね、すみません・・)数年間吸い込んでいるので、程よく色も付いて、その上からの金の色が奇麗です。金継ぎはいつも同じ職人さんに頼んでいるのですが、古いものを直し慣れている人のようで、割れる前よりも直しの後のほうが物の存在感が増しています。
ゼニスのパイプ、今売り切れているので、今度の秋にはオランダに行って仕入れて来ようと思います。12月には入荷していると思います。これから始められる方にもおすすめのパイプです。
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このパイプ1960~70年のイギリス製です。片側にmade by handと刻印があり、反対側にはrejectと入っています。ブライヤーの木にむらがあったため、小さな瑕が二カ所ほど入っているので、工房の名前は刻印せずに、made by handとだけ入っています。ブライアーの質や全体の作りの丁寧さから見るとかなりの高級パイプです。ボールの内側から判断すると、これを吸っていた人もかなりのパイプ上級者だったようで、このように上手に育てられたものは、今吸っても味が全然違って美味しいのです。

小さい欠陥を気にしなければ、全体にクオリティの高い無名のパイプにはとても個性的で面白いものが多々あります。人で言えば「無名の名人」のようなもの。ただ、このようなパイプを上手に操るには、こちらにも相応の技術と力量が必要です。「パイプが似合う」とは、吸う人の力量がパイプの力に勝っているときを言うのです。吸わなくても、手にしているのを見れば歴然分かります。だからパイプは恐いし、面白いのです。
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オランダ、ゼニス(Zenith)社のセラミック・パイプです。
現存する世界最古のパイプメーカで、1749年創業。
ボール内部が空洞になっていて、中で煙が対流するので、
クールスモーキングに優れています。吸い込んでいくと
メシャムパイプのように色が付いてきて美しいです。
マウスピースはゴムで固定するようになっていて、
取り外しも簡単です。ボールは水洗いも可能です。
初心者にも、永年のスモーカーにもお勧めできる優れものです。
当店で販売しています。形の違うものが何種類かあり、
値段は7000円〜10500円です。
ご興味ある方はメールか電話でご連絡下さい。
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私自身パイプを喫い始めたのは二十数年前。

アイルランドに住んでいて、骨董市でパイプを買い求め、
何となく我流で喫うようになったのがきっかけで、
その頃はこの簡単な造りの喫煙具の奥の深さを知る由もなく、
その後オランダの著名なパイプコレクターの機知を得たことも手伝い、
この道にのめり込みました。

「パイプ道」と呼んでも過言ではないくらい奥の深い世界です。
何年経っても極めるということはありません。

パイプを習うとは呼吸を習うことです。
パイプの喫い方の基本とその魅力について紹介していきます。