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このページで紹介しているゼニスのセラミック・パイプの写真です。このパイプは自分で使っているものですが、少し前にアスファルトの上に落として亀裂が入ったので、骨董屋さんに頼んで、金継ぎをしてもらいました。この形のものがもう製造中止で手に入らないので仕方なく。
出来上がって来たのが、写真にあるとおりなのですが、渋いでしょ。(自慢してますね、すみません・・)数年間吸い込んでいるので、程よく色も付いて、その上からの金の色が奇麗です。金継ぎはいつも同じ職人さんに頼んでいるのですが、古いものを直し慣れている人のようで、割れる前よりも直しの後のほうが物の存在感が増しています。
ゼニスのパイプ、今売り切れているので、今度の秋にはオランダに行って仕入れて来ようと思います。12月には入荷していると思います。これから始められる方にもおすすめのパイプです。
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真鍮のパイプ・タンパーです。ロンドンのJermyn streetに少し前まであった有名なパイプショップ、Astleysの刻印が裏に入っています。恐らく20世紀初頭くらいのものと思います。シェークスピアの顔らしいですが、似てますかね?(高さ6,3センチ)
Astleysといえば今から15年以上前に一度パイプを買いに行ったことがあります。美しいキャビネットに高級なパイプが見渡す限り並べられていて、僕は余り高いのは買えなかったのですが、こちらの予算とパイプ歴をさり気なく察してくれてか、僕でも買えそうな値段のものを丁寧に勧められて買い求めたのを今でも忘れません。背広にネクタイの年配の男性が、僕の緊張をほぐすように優しくいくつかのパイプをキャビネットから出してくれました。今でもそのときの木製のキャビネットとパイプが並んでいた雰囲気は朧げなイメージながら美しい絵のように記憶しています。あの頃の僕はまだロンドンお上りさんでしたし、ロンドンの街に対する憧れがずいぶんありました。まだ、地下鉄でも知らない人同士が目が合っても、軽くスマイルを交わすようなこともある一昔前の頃です。
そのときのパイプはもう手元にはありませんが、そのときの思い出だけが残っています。ものが消えても思い出は残ります。余り言い過ぎると安っぽくなりますが、ものが人から人へと移るだけでは、つまらないし不健全ですよね。
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パイプ・タンパーをもう一つ。19世紀イギリスのもので、真鍮製です(高さ7センチ)。タンパーとはパイプを吸うときに中のタバコを抑える道具なのですが、まあ半分は単なる趣味道具です。パイプの吸いやすさ、味には特に関係はありません。まあでも、一人でパイプを吸うときに、このようなものでパイプの中のタバコを抑えていると、一人密かな愉しさというものがあります。このタンパーの様に厚みのある金属で出来ていると、タバコを抑えるときに軽く指の力を抜くとタンパーがその重みでやさしくタバコを抑えてくれるという利点があります。これは使ってみて初めて分かる発見でしたが。
ここまで造形がしっかりして美しい色気があると、デスクや棚の上などに飾っていてもオブジェになりますよね。僕も写真を撮るときにファインダー越しにシャッターを押しながら密かにドキドキしました。あぁ、いけない、ヌード撮ってるよ・・って。
アンティークのタンパーは少しずつ買い揃えています。いつ売れるかもよく分かりませんが、いつか何処かの数寄者(?)現れるまで、地味に集めて行くのみです。